当院の発熱外来について
2週間以内に発熱したり、熱が下がった後も喉の痛みや怠さ(だるさ)や咳、下痢の方は、院内感染対策のため、院内ではなく発熱外来での対応を基本とさせて頂いております。
※必ずマスク着用をお願いします。
※また、ご自宅での抗原検査で陰性であったとしても状態によっては発熱外来で診察させていただいております。
発熱外来の診療能力について
当院は発熱外来に特化した施設や重症者に対応可能な救急医療機関ではなく、他の患者さんの診療の合間に発熱している方の診療を実施している状況です。
そのため定期通院中の方が優先されることをご了解ください。
また、発熱外来の対応可能な看護師の人員が少ない場合や、通常診療で精一杯の場合など当日の診療状況によってはお断りせざるを得ないことをご了承ください。
長く待っていただけない場合や早急な対応をご希望の場合、あるいは介助を要する方は、他院への受診や病院受診をお願いしています。
※ 下痢や嘔吐がひどい方は、院内感染対策の理由で院内トイレの使用はできません。そのため、一旦、ご帰宅していただく必要があることをご了承ください。
発熱外来の受診手順について
※ 感染性疾患を疑う病状で、事前のお電話なしに直接来院なさった場合には、院内感染予防対策として、一旦、帰宅していただいております。
必ず事前に当院に電話連絡をお願いいたします。
★受付時間:午前診は11:00amまで、夕診は18:00までとさせて頂いております。必ず事前に当院にお電話してください。ショートメッセージでの連絡やLINEのご案内をさせて頂きたく、可能な限り携帯電話でのご連絡をお願いします。
★お電話いただいた後、当院から携帯にショートメッセージで【Web問診】を送らせて頂きますのでご回答ください。
★【Web問診】ご回答いただいた後、当院から電話でおよその診察時刻をご案内いたします。また、ご回答内容について、当院看護師スタッフから、さらに病状(緊急性など)をお尋ねする電話をさせて頂きます。このため、ご回答欄の携帯電話は、最も連絡の取りやすい電話番号をご記入ください(連絡がつかない場合には、診察順番が後回しになってしまいますので)。
★【Web問診】はホームページにもありますが、当院に電話連絡なしにご回答いただいても気づかない、或いは、受信できない場合がありますので、まず、必ず事前に当院にお電話をお願いいたします。
★なお、当院の電話が混み合って通じずご不便をおかけすることもございますが、発熱外来に特化した施設ではないためご理解賜りたくお願いいたします。
発熱外来での診療について
※ 必ずマスク着用をお願いします。
1.【初期検査】
まず、看護師スタッフが、発熱外来で状態を確認させて頂き、抗原検査を実施いたします。
抗原定性検査の感度が一定程度認められるため、初期検査といたしましては、当院では抗原定性検査を実施しておりますが、当初からPCR検査をご希望の場合には、スタッフにお伝えください(費用を要します)。
2.【待機施設】
検査実施後、ご自身の車で待機していただくか、発熱外来背部に設置した陰圧室(HEPAフィルターユニット設備のある空気感染、飛沫感染予防のための空気浄化装置を配置)で検査結果が判明するまで待機して頂きます。この際、N99マスクを装着して頂きます。
3.【診察・追加検査・精査】
抗原検査結果判明後、院長が発熱外来で診察させていただきます。
検査をご希望でない方でも病状経過から抗原検査が望ましいと判断した場合には検査を勧めさせていただきます。
また、抗原検査結果が陰性でも精査が望ましいと判断する場合には銀増幅反応を応用した高感度の抗原検査やPCR検査をお勧めしております。
また、肺炎や重度の扁桃腺炎、尿路感染、急性肝炎、など疑う場合にはN99マスクを装着して院内に移動していただき、胸部X線撮影や迅速血液検査結果から処方内容を変更させていただきます。
4.【薬剤・調剤】
病状に応じて、また、ご希望に応じた薬剤を院長が処方し、院外調剤薬局にFAXして事前に調剤を依頼しておりますが、感染予防対策のため薬局内に入ることは困難ですので、暑さや寒さの中、薬局の外の路上での待機時間を短縮するため、調剤完了まで当院陰圧室で待機していただきます(或いは自家用車内)。
5.【会計・精算】
発熱外来の建物横の窓から看護師スタッフが対応いたします。
クレジットカード決済やQR決済も可能ですが、近隣のみしま3丁目薬局では現金あるいはPayPayのみのご対応です。
※【検査料金】
2023年5月COVID-19の5類移行にともない、保険負担割合に応じた費用をご請求させて頂いております。
6.【 病状が改善しない場合 】
当日の当院夕診開始時(夕診時の発熱外来受診の方は翌朝)に早めにご連絡ください。
夜間や当院休診日には、早期に他の医療機関・病院への受診をお願い申し上げます。
※【相談窓口】(大阪府コロナ府民相談センターは、2024年3月31日に終了しました)
当院の休診日や発熱外来の受付時間外(午前は11:30まで、夕診は18:00まで)に発熱などでお困りの場合には、休日や夜間に救急外来を開いている病院や
・「救急安心センターおおさか(#7119)」;発熱等の症状があり、すぐに病院に行った方がいいか、すぐに救急車を呼ぶべきかなど判断に迷う場合
・「小児救急電話相談(#8000)」;夜間に、子どもの症状にどのように対処するべきか、病院を受診した方がいいかなど、判断に迷う場合の相談窓口
にご相談をお願いします。
7.【お願い】
あらためまして、当院は発熱外来に特化した医療機関ではなく、一般の診療が主体の診療所ですので、診察までの時間が長い、待機時間が長い、など、ご負担をおかけいたしますことをご理解ください。
8.【抗生物質(抗菌剤)について】
発熱と筋肉痛、関節痛、鼻汁、咳など、ウイルス感染を疑う、いわゆる「かぜ」症状だけで、抗生物質が有効な細菌による感染を疑う所見(黄色痰を認める気管支肺炎や赤く膿が付着した扁桃炎など)がなく、発熱症状出現後間もない時期は、国の進める薬剤耐性(AMR)対策(下記参照)に鑑み、抗菌剤(抗生物質)は処方しておりません。
たとえご家族が1週間以内にマイコプラズマ感染として治療を受けておられたとしても、細菌感染を強く疑う病状を認めずウイルス性の「かぜ」症状に対して、当院では抗菌剤(抗生物質)は処方しておりません。
※【AMR対策(薬剤耐性対策)について】抗菌薬の不適切な使用のため薬剤の効かない耐性菌が世界的に増加して多くの命が失われたため、2015 年WHO総会での薬剤耐性(AMR;Antimicrobial Resistance)に関するグローバルアクションプラン採択を受け、日本政府は 2016 年に AMR 対策アクションプランを策定しました(厚生労働省)。
厚生労働省:薬剤耐性(AMR)対策について
「AMR 臨床リファレンスセンター」が設置され、病院のみならず2023年から診療所でもAMR対策としてJ-SIPHE「OASCIS(診療所における抗菌薬適正使用支援システム)」利用が始まり、当院も済生会吹田病院や北摂総合病院など、地域の医療機関と連携して薬剤耐性菌を増やさないように努めております。
※ かつてマイコプラズマに著効していたアジスロマイシンに耐性のマイコプラズマが多くなり、ピロリ菌に有効であったクラリスロマイシンに耐性のピロリ菌が多くなったり、黄色ブドウ球菌に有効であったセフェム系抗生物質に耐性のMRSA発生により病院に入院中の患者さんが死亡した事例が発生し、安易な抗菌剤の使用を回避するAMR対策を遵守することを義務づけられています。
何故、抗菌剤を処方しないのか、他院では直ぐに処方してくれた、という声を聞きますがが、AMRが重大な問題であるからこそ世界的な取り組みが行われている現実をご理解ください(MRSAに感染しなければ、亡くならずに済んだ筈の方が多くおられました)。
このため、当院では、ご家族に最近マイコプラズマ感染を発症した方がおられた場合でも、発熱や関節痛、頭痛などのウイルス性の「かぜ」症状のみの発症して間もない方に抗菌剤を処方しないことをご理解ください。
しかし、翌日も病状が改善しない、あるいは悪化し、ご不安があれば当院にご連絡ください。あるいは早期に他の医療機関に受診してください。
★★“抗菌薬が効かない「薬剤耐性(AMR)」が拡大! 一人ひとりができることは?”★★
抗菌薬が効かない「薬剤耐性(AMR)」
